年末年始に2週間ほど実家に帰省していました。
地元のいつもの友人と忘年会したり、久しぶりに会う友人とひたすら喋ったり、元職場の人とご飯に行ったり、親戚への挨拶などなど、色んな人と会った2週間でした。
そんな2週間でもっとも長くいたのが母です。
母は70代ですがいまだにフルタイムで働いています。
仕事から帰ってくると「あーしんど!今日も疲れたわー!!」と毎日言っています。
そんな母、私が幼い頃は家でニットの襟や袖を付けるリンキングという内職をしていました。
その後、私が高校生ぐらいの頃に内職をやめて外へ働きに出ました。
当時母は40代。はじめた仕事は病院での介護職です。
40代からはじめての仕事にチャレンジするのもすごいですが、もっとすごいと思ったのはそこから資産形成を開始して、なんだかんだ老後の生活の心配が無い程度は貯めたっぽいこと。
※我が家の家族構成は、母、兄、私(父は私が20代半ばに他界、薄給の雇われ職人でした)
FPの方が「40代からでも資産形成はできる!」と言われているのを見ても今まで信じていなかったんですが、これからは信じたいと思いました…。
給与が多くない介護職で、投資もほぼやらず、中古の家を買って10年でローンを返済して(一部私も出しましたが)、車も持った上で資産を作る。
どうして母は40代から資産形成ができたのか?
その理由は簡単、「生活必需品しか買わない」これだけ!です
母は無趣味で物欲がほとんど無いタイプ。
物に対しての拘りが無いので、あるものを着て、あるものを使います。
人にどう見られるかを気にしないので、化粧もほとんどしません。
外食にも興味が無いし、お酒も飲まないし、旅行といえば社員旅行ぐらい。
本を読むなら図書館で借りるし、映画やドラマはテレビで見れる範囲で楽しむ。
交友関係も近所の人と職場の数人だけなので交際費もわずかです。
そんな母に、父が他界してしばらく経った時に「幸せか?」と尋ねたことがあります。
その時母は「仕事があって、飢えない暮らしができている。それだけで幸せ」と言いました。
「足るを知るものは富む」という言葉があります。
満足するということを知っている人は、貧しくても精神的には豊かで幸福である。という意味だそうです。
母が40代から資産形成ができたのは「足るを知る人」だったからなのかもしれません。
低コストな生活のお手本は身近なところにありました。
(でも私は母と違って多趣味なタイプなので同じにはできません…できるところだけ真似してます)
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